文法や漢字、言葉の意味など、文章理解の足腰となる基礎的事項は、繰り返し練習したり辞書を使って調べたりすることが大切です。
その上で、国語の教育としては、文章理解が最も大切です。
場面展開が把握でき、様子や気持ちが読み取れること、そして最後に作者の言いたいこと、趣旨が把握できれば、国語的な理解がすすみます。
そのためには、気持ちのより所となる文章を的確に見つけ出し、抜き出せる力も大切です。
理由があった上での「楽しい」「悲しい」という感情を理解できる学習者にしなければなりません。
文脈の裏に隠された感情や様子が読み取れるかどうか、これは数多くの文を読むことからしか身に付かない能力です。
新聞・雑誌・本・インターネット、あらゆる活字を読んで理解し、その裏にあることを捉えることができるか、日常の生活の中で身に付けられることです。
日本人なのですから、母国語の意味が分からないようでは大変です。
視覚にうったえる学習が多くなりがちな昨今ですが、活字と向き合うことも大事な学習です。